経理スタッフはもちろん、どんな職業の方にも役立つ簿記の知識

◆IT全盛の今日でも、経理マンに簿記の知識は欠かせません。
経理の仕事というと、一日中伝票とにらめっこをして数字の処理をしている…。まだ社会人になっていない方ですと、経理業務にそんなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

たしかに簿記検定の試験場では、電卓を使って手作業で元帳を作成したり、試算表を作成したりします。そしておそらく30年とか40年前ですと、試験場で行うそのままの作業が、会社の経理部門でも行われていたと思います。

でも今はほとんどの会社はパソコン会計を導入しています。仕訳した伝票を入力してしまえば、元帳から試算表まで、すべてコンピュータで完結してしまうのですね。

それなら経理の仕事をする人も、簿記の知識なんかいらないのでは?というとそんなことは全然ないわけです。
簿記の知識がないと、どういう流れでパソコンからその数字がでてきたか理解できないので、やはり必要なのです。

また経理スタッフとしてキャリア積んでいくと、月次の入出金の管理だけでなく、会社の資金繰りまで考えるような立場になっていきます。

資金繰りとは、会社の予算、経営状況をみてお金を調達することです。もちろん銀行等からお金を借りるかどうかの判断は経営者が行うわけですが、その際適切な情報を提供するのは経理部門の役割です。

仕事のできる経理マンは、会社のお金の流れをきちんと把握できていなければなりません。そのスキルのベースとなるのは、ITが進むいまの世の中でも、結局のところ簿記の知識なのです。

◆簿記は経営数字を把握するスキル。だからどんな職業にも役立ちます。
「IT化の時代でも経理業務には簿記の知識が不可欠」、ということが理解できると、簿記の知識は経理職にかぎらずどんな部門の人に役立つことがわかってくるでしょう。

特に営業の仕事の方ですと、経営数字をもとにお客様企業の動向を読むなどの、知的な素養も磨かれています。上場企業ならIRとして、顧客の財務状況がネットで開示されている時代です。
『メインの事業の成長の度合いはどうか』
『担当顧客の新規事業は、今年どのような展開になりそうか』

IR情報などから、顧客の経営の台所をそのよう読み取って、営業戦略で先手を打てる営業マンになれたら、個人業績もおのずと満足のゆく数字になっていくでしょう。

もちろんそのためにはお客様への積極的な働き掛け等が欠かせませんが、その前に状況分析という意味で、簿記の知識は大いに役立つのです。

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